霧のような幸せ

人が心乱されるのは
実は、無秩序やカオスではなくて
自分、という秩序について。

でも
あざやかな紫陽花を前にして
あるいは、夜のうちにできた蜘蛛の巣を前にして
走っていく雲を前にして
自分というものは
ほんとうに不確かでおぼろげな
ふっと吹けば消えてしまう霧のような存在だということに
ふと気づく。
それを、どういうふうにあなたに伝えたらいいのだろう?

そのことこそが
はかなさでもなく、虚無でもなく、悲しみでもなく
永遠の幸せであるということ。
だれもが吹けば飛ぶようなこの一瞬しか持ち合わせていないということ
を、見つめているのは
あなたですらなく、あなたを超えた「幸せ」なのだということ

それを、どうやって伝えたらいいのだろう?

2020.10.9


2020-10-09 | Posted in DiaryComments Closed 

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